動物が大好きな皆さんは、初対面のわんちゃんにもねこちゃんにも、進んで挨拶されるかと思います。
実は、その挨拶の仕方が動物たちへの負担になっていることがあるのです。
『かわいー!!!いいこいいこー!!!』と、初対面でしゃがみこんでナデナデする人。
『大丈夫。こわくないよ!これから優しい飼い主さん見つけるからね!!!』と言いながら優しく明るく、じっくりと保護猫に話しかけてくれる人。
どちらも、微笑ましい光景ですし、動物を大好きな方々の愛にあふれていますね。
ところが、ときにはこの距離感が動物たちへのストレスになることもあるのをご存知ですか?
適切な距離感
動物たちはどんな距離感を保っているのでしょうか。
実際の彼らの姿勢を見てみましょう。
写真の二匹をご覧ください。
初対面の二匹です。
- 看板犬のたまご(マルチーズ)は、社会性に多少難ありな元保護犬。
- 対するヨーキーは、高齢の箱入り娘さんで、飼い主さんが不在の状況。
どちらも緊張する状況にありますね。
そんな緊張の中、お互いの微妙な距離感と、目線の合わなさ。互い負担を掛け合わない姿勢を上手にキープしています。
- 相手は確認し合えるけど、ふれあうほどではない。
- 直接目線があわないように違う方向を見ている。
さあ、先ほど例に上げた動物大好きなお二人と比べてみるとどうでしょうか?
ちょっと、動物大好きさん、距離感なさすぎたなぁと思いませんか?突然の距離感に、動物たちはきっとドキドキしてしまったことと思われます。
とてもフレンドリーで、なでて欲しくて抱っこして欲しくて、誰でも大好き!!!という子であれば、この距離感はそれほど必要ないでしょう。
しかし、初対面の子や保護されたばかりの子の場合、まずはその性質をしっかり見抜いてからふれあう必要があります。
性質をよく見極めてから交流することの大切さをこの写真が教えてくれています。
動物大好きな皆さん、飛びついて抱っこして可愛がりたいその気持を一瞬こらえて、相手の様子を観察しましょう!急いで距離を縮めるよりも早く、仲良くなれることもありますよ!
※この二匹はその後、仲良く並んで・・・とはいきませんでしたが、トラブルは一切なく家族と一緒に抱かれて集合写真をとれる距離感に縮めることができました!